久しぶりの休日のような気がします。休みは最低でも週に一回はあるのですが、何かと田舎の用事などがあって本当に一日朝から晩まで自由という日は少ないですね。
師走に入って年賀状の準備とか暮れの大掃除の用意とか忙しいのは皆さん一緒です。そこにさまざまな役などがあって、年度末が3月の所はまだいいですが、お寺などはこの12月が年度末、総会に向けて役員改選とか会計報告などの準備が控えています。
今日はそんな中、まず何から取りかかろうかと思いながら、とりあえず久しぶりに畑に出てみました。出てみるとそこはそこでいろいろ気に掛かることがあります。
サヤエンドウとソラマメの間引き、大根、ニンジン、里芋、ほうれん草などを収穫、開いた畝を耕して天地返しと言うほどは掘れませんでしたが、とりあえず寒ざらしです。
お天気は良いのですが風が冷たくてご近所は誰も畑に出ていません。鍬を振っているとすぐに身体は温まりますが、歳のせいかすぐ息切れもします。一時間あまりで引き上げて部屋に入りました。
部屋もこのところ荒れ放題です。ストーブを出さないといけないのですがその前に久しぶりにハタキをかけて、掃除機でざっと掃除です。とても年末の大掃除とまではいきません。
ようやっと落ち着いて、コーヒーを入れてパソコンの前に向かいます。部屋の温度は5.5度しかありません。キーボードを打つ手が凍えます。コーヒーカップで暖めながらです。
今回のブログは先週の日曜、山の境界周りをしてきた報告です。年一回、集落の山の境界を管理確認する作業があります。森林組合の役員と構成する組合員の当番委員が行います。私は今年その当番委員に当たっています。
メンバーは総勢10名あまりでした。上は70代前半から下は40歳そこそこという構成です。昔は山行きと言うと、皆さん手に鉈やのこぎりを持って作業着姿でしたが、若い人はハイキングスタイルです。中にはモンベルの登山靴を履いている方もありました。
墓地の奥の道から始まります。ふだんはよく野鳥を探しに来るところです。大勢で歩くせいか、鳥の声はあまり聞こえません。雑木林の中を抜けて、次第に傾斜を強めながら登りが続きます。初めのうちは、賑やかに世間話していた人たちも、登りの連続に次第に寡黙になっていきます。
一番若いKさんです。ちょうどぶれてたので顔をぼかす手間が省けました。彼はさすがに若く、数万円するGPS付きの高度計を腕にはめていて、要所要所で高度を教えてくれました。
登り続けること数十分、ようやく尾根に出ると一息です。尾根をしばらく歩いたところで最初の休憩という声がかかりました。私は動き続けて汗をかいたせいか、休むと一瞬、気分が悪くなりかけましたが、じっとしていると収まりました。
スキーのステッキを杖代わりにして行く人は70代のMさんです。
尾根を上がったり下がったりです。前日が雨だったので傾斜のきついところでは落ち葉が濡れて足が滑ります。私の目の前で、勢い余ってすってんと転んだ方がありました。でも、下は落ち葉の絨毯、少しズボンが汚れただけで怪我はありません。
役員さんたちは毎年来ているのですが、山は何処もよく似ていて、時々道に迷いました。境界を示す杭と木にぶら下げられた赤いテープが目印になっているのですが、それでもその右手を行くのか左手を行くのか、はっきりした道の無い山の中では迷います。
岩場の険しい場所では、誰かが登山道に設置してある鎖が欲しいと言って周囲を笑わせます。近くに生えた木の枝や幹を支えに登るのですが、よく気をつけないと木そのものが腐っていて、持った拍子にはぐらかされることがあります。
雨上がりの暖かいお天気の日でした。見晴らしの良いところへ出ると思わず写真を撮りたくなります。ただし一眼は荷物になるので持ってこず、すべてスマホのカメラです。
中央の三角形にとんがっているのが、今年一月に登った三上山です。ここから見ると低く見えますが400メートル半ば、同じくらいの高さだそうです。左手には、琵琶湖の青い水面が肉眼でも見えたのですが、スマホのカメラでは捉えられていないですね。
これが境界を示す杭です。以前は木の杭でしたが今は半永久的プラスチック製です。今でも集落の境界周りには年度を書き込んだ木の杭を持って回ってます。
頂上も過ぎて行程の半分を過ぎたところにある太鼓岩で寛ぐ同行者たち。
色に乏しい山の中でひときわ目立っていたサザンカの花。
麓の集落です。子供の頃、よくこの山で遊びました。チャンバラごっこなどをして駆け回ってました。あの頃は、山全体が私たち子供の遊び場でした。
そびえる八丈岩、この近くには山城の跡があり、この岩付近は砦のようになっていたのではと言われています。
その岩の下で少し早い昼食です。組合より支給されたおにぎり2個とお茶が昼ご飯です。少し休むと汗をかいた身体が冷えて寒くなってきました。
帰り道に見かけた紅葉とサザンカです。時々ヒヨドリ、ヤマガラ、コゲラの声がしていました。
8時過ぎに登り、降りたのが昼前、行程は休憩を挟んで3時間半でした。以前登ったときは4時間ほどかかった気がしたのですが、役員さんも今年は早いと言ってました。
以前の記憶ではもっとアップダウンがあってきつかったように思ったのですが、今年はそれほどきつく感じませんでした。10年以上経っているのですが、体力が付いたのでしょうか。まさかですね。
もう晩秋を過ぎて初冬の気配ですが、ジャズの「オータムリーブス」を探していたら、トップに来るのはやはりビル・エバンスかマイルス・デービスです。それでは芸がなさ過ぎると他を探していたらこんなのが見つかりました。
エリック・クラプトンの渋く味わいのある歌に、映像もきれいです。
この記事へのコメント
katakiyo
himanaoyaji
一緒に行ったらついていけないと思います。(笑)
体重増加で脚がついていかないんです、 (>_<)
夏炉冬扇
ski
山の見回りとは大変な労力の気がします。大変ですね。
そらへい
こんばんは
そうなんですが、今は何処も森林組合の運営が厳しくて
大変な状況です。
境界周りはちょっとしたハイキング気分でそれなりに楽しいのですが・・・
そらへい
こんばんは
山登りをしていつも後悔するのがこの登りですね。
なんでこんなしんどいことをしているのだろうと思います。
反面、一汗かいたあとの気分とか、高い見晴らしに出たときの気分は
何物にも代えられない良さがあります。
そらへい
こんばんは
今回は義務感よりハイキング気分でした。
お天気も良くて。
そらへい
こんばんは
エリック・クラプトン、こんなスタンダードを歌っているのですね。
渋いですね。
森林組合の運営の難しさに比べると、
山の境界周りとは言っても、ハイキング気分
けっこう楽しみにして登ったのでした。
yoko-minato
ご苦労さまですね。
どんなことをされるのでしょう?
見て回るのがおおきな役目でしょうか!
takenoko
たいへー
ああ、景色を楽しみたい・・・^^;
NUMBER
ぼんぼちぼちぼち
あっしは かかりつけの病院まわりと飲み会で ほんのちょっとだけあわただしいでやす(◎o◎)
そらへい
こんばんは
今回の作業は、公私境界を確認することが主ですね。
一直線に山に登るのでは無く、ぐるっと周囲を回るので
行程は多くなります。
そのとき、自分たちが歩く道?に突きだした枝や樹木を
鉈やのこぎりで払いながら歩くだけです。
そらへい
こんばんは
以前は集落の公私境界を見て回ったのですが
いつからか山は森林組合に任されるようになりました。
この森林組合の存続がかなり怪しくなってきています。
そらへい
こんばんは
12月初めの雨嵐で、お寺の銀杏は見事に散ってしまいました。
吹き溜まったイチョウの葉の掃除が・・・
そらへい
こんばんは
山歩きは嫌いでは無いので、
心地よい疲労感が残りました。
そらへい
こんばんは
時間としては同じペースで流れているのですが
年内と言う締め切りがあるので慌ただしく感じますね。
かかりつけの病院まわり?
でも飲み会に行けるのだから大丈夫なんでしょうか。
タックン
地域での役割 大変ですが必要とされていることは幸せなことではないでしょうか
(勝手なことを言っています^^)
エリック・クラプトンの歌声 晩秋の映像と共に
しみじみと聴かせてもらいました。
プリウス
自然を満喫されたようですね!!
・・雪が積もると、とても入れない山奥まで!!
気力・体力・精神力と、、、どれも衰えた自分には、無理そうです、、(T_T)
クラプトンの歌がこんなに情緒豊かとは知りませんでした!!
めい
大変ですがやりがいのある行事ではないでしょうか
お子さんの頃からこちらの山で遊んでいらしたのなら山の中で迷子に
なることはないのでしょうね^^;
遊び場が山だったなんて羨ましいの一言です
そらへい
こんばんは
地域のことなど、自分で出来ること、なにか役立てる事があれば
協力したいですが、田舎はそういう役回りが多すぎますね。
我が家で今年4役ほど当たってます。
今年は息子が一役引き受けてくれたので助かりました。
クラプトン、こんなに渋く味わいがある人だったのですね。
彼のコンサートがあると必ず行っていた昔の同僚を思い出しました。
そらへい
こんばんは
せいぜい400メートル半ばなので大雪になることはありません。
でも、昔、境界周りで雪が残っている事がありましたね。
歳とともに機敏性は衰えている気がしますが
ゆっくり皆に着いていくことは何とか出来ました。
転ばない、下り坂で足をくじかない
歳が歳なので細心の注意ですね。
クラプトン、私もそう思いました。
そらへい
こんばんは
森林組合は風前の灯火状態
やりがいがあるかどうか分かりませんが
子供の頃から親しんだ山、
大事にしたい気持ちはあるのですが・・・
子供の頃は、学校でもクラスでも
放課後の遊びでもよく山を利用してましたね。
cafelamama
長らく体調不良でしたが、復帰します。
逆流性食道炎と思っていたら
なんと胃がんでした。
手術を受け、なんとか退院してきました。
しばちゃん2cv
そらへい
こんばんは
cafelamamaさんの3ヶ月とは規模も内容も違いますが
私も失業して、突然日常を奪われる悔しさと、当たり前の日々を
当たり前に過ごすことの大切さをしみじみと味わされました。
そんなに気楽なものでも無いのでしょうが
季節はちょうど冬、お好きな映画や音楽、読書などを楽しまれながら
春を待たれたらと思います。
春になれば、命も萌えだして、回復も進むのではないでしょうか。
でも、無理をされず、初めて畑を始められたときのことを思い出されて
少しずつの苗から、育て稔らせる喜びを得られたらと思います。
そらへい
こんばんは
ありがとうございます。
同じ仕事なのですが、新しい環境での戸惑いも
少しずつ解消されつつあります。
カメラを持って出かけてみようという余裕のようなものが出てきました。