お茶の花です。露に濡れ、朝日を浴びた白い花は、花心に火が灯っているようです。一昨年、出勤前にお隣りの茶の木に咲いていたのを撮ったものです。
去年まで、我が家とお隣りの境には、お茶の木が一列に植わっていました。昔、田舎ではまだまだ自給自足の部分が多かったので、田植えが終わると母たち女の人は、姉さんかぶりに絣姿で家の周りに植えられた茶畑のお茶の葉を摘んで、自家用に回していました。
時代が進み、いつの間にか誰ももう茶の葉を摘まなくなりました。もともと低木なのでそれほど大きくはなりませんが、散髪に行っていない子供の頭みたいに伸び放題になってました。
それをみっともなく思ったのか、去年、お隣がお茶の木と柿の木を切ってしまい、代わりに味気ないフェンスが立つようになりました。今年はもうお茶の花が見られないなぁと思っていました。毎年、金木犀の黄色い花が咲く頃に咲いていました。
ところが、お隣との境界の茶畑があったときは気づかなかったのですが、反対側にある我が家の柿の木の下、柊や他の木がごちゃごちゃと植わったところに一本だけ、茶の木が混じっているのに気づきました。白い花を見るまでそんなところに茶の木があるのを全然知りませんでした。しかも、金木犀が散ってずいぶん経つ、今頃咲いています。
さて、今日はブログ仲間で現在ニューヨーク在住の画家 FUCKINTOSH66さんが、本場ニューヨークはマンハッタン、グリニッチ・ヴィレッジにある老舗ジャズクラブ、ビレッジ・ヴァンガードでのライブをレポートしてくれましたので、紹介したいと思います。
ビレッジ・ヴァンガードはビル・エバンスがかの有名な「ワルツ・フォー・デビ-」を録音したところです。他にもソニー・ロリンズ等、数々の名作のライブ録音が行われています。
田舎の秋に佇みながら、行ったこともないニューヨーク、その秋に思いを馳せて名作「ニューヨークの秋」をYouTubeで探そうとして、ふと前にも似たようなことをしたことに気づきました。
我がブログをひっくり返してみたら、なんと去年は11月初旬に「Autumn in Newyork」というタイトルで、やっぱりFUCKINTOSH66さんの記事を紹介していました。ただし、その時はもうひとつの老舗のジャズクラブ、ブルーノートの入り口付近と、道路を封鎖して行われるハロウィンのお祭りの様子でした。
ブログを長くやっていると、(このところずっと週一の更新ですが、So-netのリポートによるともう3年半になるようです)ついマンネリに陥って、似たようなタイトル、似たような記事、似たような写真を載せてしまいがちです。今回は苦肉の策、タイトルを前回の英語表記からカタカナ表記に変えてみました。
幸いにも、「ニューヨークの秋」はエラ&ルイを初め、ナット・キング・コール、サラ・ボーン、フランク・シナトラ、ジョー・スタッフォード、クリフォード・ブラウン、ケニー・ドーハムなど名演が目白押しです。YouTubeの中からどれか一つを選ぶのが大変です。
去年はやはりエラ&ルイを選んでいました。今回もエラ&ルイもしくはクリフォード・ブラウンあたりを選びたいところですが、ジョー・スタッフォードやケニー・ドーハムの演奏も捨てがたい気がします。
で、迷った挙句、聞いているようであまり聞いていないかもしれないチャーリー・パーカーにしてみることにしました。珍しくバラードを気持よく歌い上げています。
この記事へのコメント
ken
頭のマイ・フーリッシュ・ハートと最後のアイ・ラブ・ポギーは自分の
好きな曲で・・あのなんとも食器の音とかすかな笑声がライブ感いいですね。
ニューヨークの秋もいいですね ブラウニの演奏が好きです。
たいへー
だいぶJazzに慣れてきた証拠でしょう。(笑
今はケニー バレルのギター バージョンですが、
近々ケニー ドーハムを入手予定です。^^v
駅員3
素朴でかわいらしいですね
y-tanaka
茶摘み、蒸し、もみ、干し、 懐かしいです。
しばちゃん2cv
毎週欠かさず金曜日にアップされている空兵さまの
律儀さに感心しております
そらへい
こんばんは
ビレッジ・バンガードのディスコグラフィーを見ると、ビル・エバンスは、この「ワルツ・フォー・デビー」「サンディ・アット・ザ・ビレッジ・バンガード」を皮切りに、一番たくさん録音を残しているようですね。
「ワルツ・フォー・デビー」一曲目の「マイ・フーリッシュ・ハート」の演奏が始まりだすと、ぐっと引きこまれますね。
そらへい
こんばんは
ジャズは同じ曲でも、演奏者でそれぞれ料理の仕方が違うので
面白いですね。
ケニー・ドーハムの「ニューヨークの秋」はアット・ビレッジ・ヴァンガードではなくアット・カフェ・ボヘミアですが、彼の演奏も独特のトランペットの味わいがあっていいものですよ。
そらへい
こんばんは
お茶の花、ずっと子供の頃からそこに木があったのに、知りませんでした。
数年前から野の花や野鳥に興味をもつようになってから、その存在に気づいたのですが、地味で素朴な花ですが私は好きですね。
そらへい
こんばんは
そうですか。お詳しいですね。
私は茶摘みのところしか覚えていません。
私の代になってからは、摘むだけ摘んで
あとは土山にある製茶工場に持ち込んでました。
それもしなくなって久しいのですが・・・
そらへい
こんばんは
今週こそはダメじゃないか、と思いつつ
毎週綱渡りのような更新をこのところ続けています。
毎日より週一なら楽とはじめは思いましたが
一週間、時が経つのは早いですね(笑)
coregar
二十年ほど前にNYに行く機会があり、NYのjazz clubで本場のjazzを聴くという夢が叶ったのですが、憧れのvillage vanguardに行くつもりが、着いた所はvillage gateでした。(笑)
ベルベット
JAZZに興味がない方は、きっと雑貨屋を想像するんでしょう(笑)
F66嬢の力のこもった、リポートは良かったですね。
近くなら是非、足を運んでみたいです。
(東海地区もブルーノートを中心にそれなりに聴けますから
贅沢は言えませんが)
今、録音された音を聴く自分が、残されてきた数々のLPの録音時に
居たら・・・と、考えますね。 それは興奮するんでしょうね・・・。
末尾ルコ(アルベール)
RUKO
yukky_z
「崩れた目玉焼き」に見えました^^
最近日本茶を全然飲んでないです・・・。
そらへい
こんばんは
それはもったいないというか、残念でしたね。
でもビレッジゲートもグリニッジビレッジにある有名なライブハウスのようですね。
検索してみたら、ハービー・マンやニーナ・シモンのライブレコーディングアルバムが出ているようです。
そらへい
こんばんは
そういえば、名古屋発祥の「ビレッジ・ヴァンガード」という名前の
書店兼雑貨屋さんがありましたね。
F66さんのリポート、臨場感がありました。
本当に近くなら是非行きたいところですが、
遠いゆえの憧れもあるのかもしれませんね。
お店が昔のまま残っているということは、そこでビル・エバンスや
ソニー・ロリンズが演奏したと如実に想像出来るわけで、
もしそこにいたら興奮しますね。
日本でも、「ピットイン」など老舗ジャズスポットありますが
移転を繰り返していますからね。
そらへい
こんばんは
FMでクリフォード・ブラウン特集ですか。
どの番組だったのでしょう。
残念がら、東京JAZZ2010以来、FM聞いてませんでした。
惜しいことをしました。
そらへい
こんばんは
目玉焼き、確かに色合いが似てますね。
田舎なもので比較的お茶をよばれる機会は多い方ですが
それでも最近はペットボトルのお茶を飲むことが多くなりました。
とくに夏場は。
FUCKINTOSH66
Jazz通が集まるそらへいさんのブログで紹介していただいて
恐縮してしまいますが、とても嬉しいです。
それにしても1年経つのって本当に速いですね。
今日はハロウィンの日記を懲りずにアップしました(笑)
チャーリー・パーカーのAutumn in New York,
秋枯れではなく艶やかで伸びやかな音色ですね〜♪
NYは秋〜真冬にかけての時期が一番NYらしいと思います。
お茶の花、可愛らしい黄色なんですね。はじめて見ました〜。
そらへいさんのブログ、植物や野鳥の図鑑でもありますよね。
そらへい
こんばんは
一年たつの、ほんとうに早いですね。
しかも、毎年考えることが同じらしく
今年もまた、懲りずにAutumn leaves
をアップしてしまいました。
>NYは秋〜真冬にかけての時期が一番NYらしいと思います。
そんなNYを映画のシーンでよく見たような気がします。
歳をとってきたせいか、若い頃あまりに無頓着だったせいか
今頃、自然がすごく気になるようになり、心動かすものの名前が知りたくなりました。歳をとってからの物覚えは忘れやすいので、確認のためにアップしているようなものです(笑)