今まで思い出のジャズ喫茶ばかりが登場していましたが、今日は現役のジャズ喫茶です。と言っても、行くのは初めてだったのですが。
京都市役所近くの中古レコード店を出て、御池通りを東へ、三条京阪駅から京阪電車に乗って終点の出町柳駅まで。
昔からおなじみの薄い緑と濃い緑のツートンの京阪電車のボディ、路線は違いましたが、高校時代からよく利用していました。今は、地下に潜ってしまったので、久し振りに目にした気がしました。
出町柳は二駅目でした。急行なら一駅という近さ、歩いても良いくらいの距離でした。近くには世界遺産の下鴨神社があります。
目的の「ラッシュライフ」は川端通り沿い、長徳寺というお寺の長い塀を回ったところ、タクシー乗り場と小さな公園がある一角にありました。京阪出町柳駅と叡山鉄道駅のすぐ近くでした。
木製の扉を開けると、中は思ったより狭くて、カウンターだけの細長いお店でした。しかも私が入ったときはほぼ満員に近い状態、入り口近くの白髪のご老人が荷物をどけて席を勧めてくれました。
コーヒーを頼んで、少し落ち着くとママさんと常連さんのお喋りの向こうからモンクのピアノが聞こえてきました。
入り口と反対側の店の一番奥にオーディオとスピーカーが並んでいます。店の大きさにしては大きいスピーカーが左右に2本、そのスピーカーの間にレコードプレーヤやアンプの乗ったラック、ラックの上にはマッキントッシュの275らしき真空管アンプが左右に一台ずつ配置されています。
マスターがそのラックの前に陣取ってレコードを交換したり、アンプの調整をしたりしていました。
客席の背中側の壁面にはたくさんのレコードジャケットが架けられていました。おなじみのもあれば、知らないのもたくさんありました。
ひととおり室内の観察が済むと、目は明るい窓の方に向いてしまいます。入り口がガラス窓になっているので、外がよく見えます。
店の前の小さな公園にはひと組だけテーブルと椅子が配置され、そばに桜の木が一本だけありました。まだほとんど蕾でしたが、少しだけ白っぽい花を咲かせていました。
その前を若い人たちがしきりに出入りしています。この店の奥が貸し自転車屋さんになっていて、その利用客たちでした。
いつの間にか曲はモンクからサッチモに変わっています。私はやや苦めのコーヒーを飲みながら、自転車で京都市内を回ったら便利だろうな、しかし借りに来ているのは若い人ばかりだなぁなどと思いながら、春の鈍い光が射している窓の外をぼんやり眺めていました。
この記事へのコメント
FUCKINTOSH66
みずみずしく、豊かで、贅沢な人生って
JAZZそのものみたい♪
春の陽射し、JAZZ喫茶、桜、自転車
ん〜、いい感じっ
空兵ーS
たいてい若い人、年配者は欧米人。
歩道を歩いていると、太った白人のオバサンがリンをかき鳴らして追い抜いていくんです。フーフーいいながら。
日本人のオバサンが自転車乗っている場合は、ほとんど買い物ですね。ですからフーフー言ってませんが。
yuta
jazz喫茶というと苦いコーヒーですね。
そらへい
こんにちは
コメント未承認になっていました。失礼しました。
まだ、Seesaaブログ転送しただけで何も設定できていないし
仕様もわかっていません。
ジャズ喫茶、少なくなりました。苦いコーヒーでしたか。
私の思い出は、室内が煙るほどの煙草の煙です。