ソロピアノの調べ

 8月初めのことですが、炎暑が続く中、久し振りに美術館へ行ってきました。 琵琶湖岸沿いの初めて行く美術館は水の中にありました。近代的な建物、その周りの庭にあたるところが、入り組んだ中庭に至るまで、つねに小さく波打つ水をたたえた池で囲まれていました。この周りのさざ波の池は琵琶湖をモチーフにしているのでしょうか。 特別展の葛飾北斎「富嶽三十六景」と「富嶽百景」が目的だったのですが、行ってみると日本画…

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FACING YOU

 1970年代が始まった頃、私はまだ20代初めで東京で暮らしていました。希望とは裏腹の貧しく孤独な都会生活に、ようやく聞き始めたジャズという音楽がぴたりと嵌りだしていました。 当時のジャズシーンは新しい方向を模索しているようでした。フリーの嵐が吹いていましたが、ジャズ喫茶ではやはりビ・バップやハード・バップがよく聞かれていました。 そんなおりに、チック・コリアとキース・ジャレット、それに少し遅れ…

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「あなたと夜と音楽と」

 台風の影響で朝から雨、気温も低めです。少しずつ音楽が心に染み入りやすい季節が近づいてきているようです。  「朝日のようにさわやかに」/恩田 陸 ジャズの曲名をタイトルにした本は村上春樹さんをはじめたくさんあると思います。棚には同じ著者で「クレオパトラの夢」も並んでいましたが、まず短編集のこちらを手に取りました。 恩田陸さんの著書はずいぶん昔、文庫本で「6番目の小夜子」を読んだことがあります。ミ…

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チューナーの思い出

 今でこそ、FMチューナーと言っても、ラジオかミニコンポのレシーバーに付いているだけで、音楽を聞くソースとしても地味なものですが、オーディオブームがたけなわだった1970年代、チューナ-はれっきとした単独のオーディオ機器の一つでした。 当時はFM番組もにぎやかでしたし、エアチェック用のFM誌が幾つも書店の棚に並べられていました。チューナーも各社からいろいろなデザイン、価格でアンプと同じくらい発売…

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